男性へのセクハラ
男性へのセクハラ
女性だけが受けるものではありません。
男性も、自分が男性ゆえに「いやだな」「困ったな」と感じさせられることがあります。
最近、ようやく理解が深まって来たように感じますが
被害経験のある人は
語る言葉を持たず、傷を抱えたまま
年齢を重ねています。
- 性的な体験を無理矢理聞く
これはその人の人生そのものに土足で踏み込むことになります。
女性へこの手の質問をしてはいけないという言ことはわかって来たようですが
男性へ聞くことも同じようにセクハラになると気づかない人がまだいるみたいです。
聞かれていい気分のものではないですよね。
武勇伝を語りたい人にこういう質問が行かないのは、やはり力関係の中で質問をした人が優位に立ちたいという思惑が見える気がします。
- キャバクラなど性的なサービスを受ける場所への同行を強要する
女性から金銭を介して、サービスを受けることを好む人も好まない人もいるということを知る必要がありますよね。
楽しめること、楽しめないことは人それぞれです。
特に性的なことに関る部分に無理強いは良くありません。
今まで男性へのセクハラが大きく取り上げられてこなかったため、こうした行為もごくありふれたものであり、強要されて嫌がる方が男らしくないという風潮もあったかと思います。しかし嫌がらせは行う方の問題であり、受けた人に責任は無いのです。
次回も男性へのセクハラについて考えていきます。
セクハラという言葉
セクハラという言葉はすっかり市民権を得ています。
セクハラ・・・セクシュアルハラスメント
自分のセクシャル(男性・女性)のために嫌だな、、、と言う気持ちにさせられることです。
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)という性的マイノリティ(少数者)に起きることもあり、どの性の人であっても被害者になることも加害者になることがあります。職場や学校など、逃げ場がない環境で繰り返し起きるということも特徴の一つです。
いやらしい目でじろじろと見られたり、
身体のことについて、言われたくないことを言われたり、
(胸が大きい、小さい、痩せている、太っているetc)
彼氏がいる、彼女がいるなど、
性的な生活を覗き見るような発言をされるなども、セクハラなのです。
この「セクハラ」と言う言葉は70年代にアメリカの「ミズ」と言う雑誌の編集者が作った言葉だとの事。
それまで、アメリカでさえ、職場や学校などで性的に嫌な思いをさせられることに対して言葉を持っていなかったということなのです。
セクハラ防止講座、現在注力しています。ガンバリマス。
夢
護身術で出会った人
WEN-DO(女性のための護身術)には、様々な人たちが参加してくれます。
護身術を経験してみたい、興味がある、面白そうと言って参加してくださる方たち。
暴力の被害経験があるという方も、かなりいらっしゃいます。
いじめに遭った
チカンに遭った
過去にDVを受けた
今、まさにDV家庭の中にいる
私たちを取り巻く世界には
人の心と体を傷つける「暴力」がこんなにもあるのかと
愕然とするときがあります。
セクハラを受けた知的に遅れのある女性がお母さんと一緒にワークショップに参加してくれました。
目をまっすぐに見つめてくるかわいい女性です。
知的に遅れがある人の特徴のひとつとして、人の話を素直に聞きすぎて利用されてしまうことが起こりやすいです。
また、受けた被害について、事実を的確に説明することが難しいこともあります。
そのために、加害者が悪質な行為を繰り返し、被害経験が長引いてしまい、精神的にも追い詰められてしまうこともあります。
今回の女性は、お母さんが全面的に味方になってくれて、カウンセリングを含め、さまざまなサポートを受けていました。
その中でも、「これから同じようなことが起きたら、自分で何とかできるように、その選択肢を増やしたい」
と、参加してくださいました。
障害特性から「大きい声が怖い」と言っていましたが
WEN-DOでは、「加害者をびっくりさせ、自分を力づけるため」にお腹から大きな声をだします。
声は出せないかもしれないな、、と思っていましたが
途中から表情が生き生きしてきて、ペア練習では、大きな声を出すようになりました。
お母さんとペアを組んでいましたが、お母さんが腕を痛めていたので
「スタッフと組んでみる?」と提案してみると
最初は遠慮しながらやっていましたが、途中からスタッフに安心感と信頼感を持ったようで、思い切り身体を動かして声が出せるようになりました。
障害があって、怖い思いをした経験があっても
新たに人を信頼して、そこから関係性を作る力が彼女にはあります。
それは、ここまで育ててきた親御さんの力が大きいと思います。
何があっても愛して大切にしてきたからこそ
彼女は心の弾力性が強いのだと思います。
「楽しかったです。」
「きて良かったです。」
とキラキラの笑顔を見せて帰っていく彼女の背中に
「何があっても一人じゃないよ。支えてくれる人はいっぱいいるからね。」
と、心の中で叫ぶ私でした。
ツバメと我が子
我が家のつばめたち。
実は同じ巣で今年二回目の子育てが行われています。
ふわふわの産毛がかわいいと思っていたらあっという間に、羽根にかわっていくんです
成長して旅立ちは喜ぶべきなのだけど少し寂しい…
私には、三人の息子がいます。
次男三男には軽度の知的障害があります。
もう全員成人しているけど
三人が小さかった時は、毎日どうやってこの日を過ごそう?
何事もなく、一日終われるだろうか?
朝起きた途端に、ため息がでました。
子どもはいつでも全力でエネルギーを発揮して
自分の心のままに行動する。
兄弟児がいれば、欲求はぶつかるし
思い通りにならないことはたくさんある。
親も生まれた時から親ではないし、
つばめのように本能で子育てができるわけでもない。
母性本能というけれど、
私は母性も学ぶことで身につけられると思っています。
学ぶことで人は豊かに成長し、人生を深く豊かにすると考えています。
加害者「可愛かったからいけないんだ…」???
たまに「そんな恰好してるから」「抵抗しないから」とか被害を受けた側に落ち度があるような言動を聞きますが、あくまで暴力は常に振るう側の問題であり、受けた側に責任を求めることはまちがっています。
特に女性と子どもは、生きている環境によって社会的弱者になりやすい人たちです。
たとえ社会的な力を持たされず、経済力を持っていないとしても、暴力にさらされる理由にはなりません。
犯罪は常に、加害者の意思によって行われています。
「暴力」に対して社会が正しい知識を持てば、犯罪行為は許されなくなるはずです。
私が教えているのは「自分の心と体の力に気づく護身術」であり、「護心術」でもあります。
自身の行動に責任が持てる大人になれば、誰を傷つけることも傷つけられることもなく、幸せな人生を送っていかれると私は考えています。
離婚と契約
北欧の文化が今世界的に注目されているようです。
特にフィンランドの教育はとても面白いと思いました。お金の事、保険の事、仕事の事、性の事、結婚の事、老後の事など生活に密接に関わることは低学年から徹底的に具体的に教育するんだそうです。
離婚届けは片方しかサインしなくても一定の手続きが済んだら離婚成立だそうです。
だからフィンランドは離婚率50%!
それに比べて日本は離婚率は少ないのですが…皆さんどう思いますか?数字だけで本人が幸せかどうかわからないですよね。
日本は双方のサインが無いと離婚はできません。
たとえ暴力をふるわれていたとしても裁判を起こしたり生活が困窮したり本当に大変です。
日本は結婚に限らず一度契約が成立すると永遠な関係性が出来て、入学、入社、結婚… 一度契約すると守られる、そういった考えから緊張感が低くなり、一緒にいる相手に気を使わなくなる、のかもしれません。
結婚しても相手に気を使いあえばずっと恋人気分でいられるのかもしれませんね。